9月5日、2026年米・加・メキシコ共催ワールドカップのアジア予選18強戦の初戦で、中国代表はアウェーで日本代表に0-7と大敗し、初勝利を逃しました。
この試合では、両チームの実力差が顕著に表れました。中国代表が日本に最後に勝利したのは1998年まで遡ります。最新のFIFAランキングでは、日本代表は18位、中国代表は87位となっており、日本チームには多くの欧州リーグで活躍する選手がいます。
試合前、中国代表の監督イヴァンコヴィッチは、チームは守備に重点を置き、カウンター攻撃でアウェーから良い結果を持ち帰りたいとコメントしました。「勇気を持ってこの試合に臨み、守備を固め、チームの連携を強化し、できる限り勝ち点を狙います」と述べました。武磊選手も「相手が強いことは分かっていますが、決して諦めません。何度も練習し、試合ビデオを見て、日本のプレースタイルを熟知しています」と語りました。
試合のフォーメーションは、中国代表が4-4-2の布陣で、武磊と張玉寧が前線に立ちました。中盤は李源一と蒋聖龍のダブルボランチ、両サイドには徐皓陽と謝文能が入りました。守備ラインは左から劉洋、朱辰傑、蒋光太、楊澤翔、そしてゴールキーパーには王大雷が起用されました。
試合開始から両チームが互いに様子を探る中、10分に日本の右サイドからのクロスに堂安律が飛び込み、王大雷がこれを防ぎました。試合12分、日本はコーナーキックのチャンスから、遠藤航のヘディングで先制点を挙げました。
その後も中国は劣勢に立ち、攻撃のチャンスをほとんど作り出すことができませんでした。45分には、楊澤翔が長距離ドリブルで突進しましたが、ペナルティエリア付近で相手に阻まれました。前半のアディショナルタイムには、堂安律が右サイドからクロスを送り、三笘薫がヘディングで追加点を奪い、前半は0-2で終了しました。
後半に入り、52分に三笘薫のスルーパスを受けた南野拓実が3人のディフェンダーをかわし、左足でゴールを決めました。58分には南野が再びボールを受け、右サイドから低いシュートを決め、2点目を挙げました。中国のディフェンスは、日本の速攻に対してスピードと対応力が明らかに不足していました。
77分には、伊東純也が右サイドからシュートを放ち、ボールはディフレクションを受けてゴールネットを揺らし、0-5となりました。86分には、伊東のクロスに前田大然が頭で合わせ、さらに得点を重ねました。試合終了間際には久保建英が追加点を挙げ、スコアは最終的に0-7で終了しました。
この18強戦では、中国代表は「死のグループ」に属しており、日本、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、インドネシアと同じC組に入っています。グループ上位2チームがワールドカップ本大会に直接進出し、3位と4位のチームはプレーオフに進出する権利を得ます。
初戦での大敗により、中国代表は今後の試合でどのようにチームの士気を高め、トレーニングでの戦術を発揮するかが課題となります。18強戦の最初の3試合では、日本、サウジアラビア、オーストラリアと続けて対戦するため、非常に厳しいスケジュールが待ち受けています。チームは試合ごとに戦術を磨き、経験を積んでいく必要があります。
次の試合は9月10日20時、中国代表は大連梭魚湾スタジアムでサウジアラビア代表と対戦します。